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ほくろ

ほくろは小型の黒い色素斑あるいは隆起したもので、色素を作るメラノサイト(色素細胞)になり損ねた奇形の細胞(母斑細胞)のかたまりで色素性母斑と呼ばれます。良性ですので特に治療を必要としないことがほとんどですが、中にはできた場所や大きさの点で気にされる方もおられます。直径が6-7mm以下、すなわち鉛筆のお尻を当ててみて、それで隠れるくらいのものなら、悪性(メラノーマ)の心配はまずなく、そのままにしておいても大丈夫です。

どうしても気になる場合には、丸い形ですのでトレパンという丸く刃のついたメスでくり抜くパンチ法があります。大きさによりますが直径4mmくらいなら、キズパワーパッドを貼っておけば、2週間ほどで創は閉じ、軽いニキビ跡程度で目立たなく治せます。この方法ですと切り取ったものを病理検査できますので、良性悪性の診断を確定できるメリットがあります。

見た目で悪性の可能性がまずないと考えられる場合、炭酸ガスレーザーで蒸散させる方法があります。パンチと違って組織を破壊してしまうので病理検査での確認ができません。焼いた後、出血しにくい利点はありますが、パンチと比べ焼き残しができる可能性がゼロではなく、まれに再発することがあります。キズパワーパッドを貼っておけば、パンチ法と同じく、軽いニキビ跡程度で目立たなく治ります。炭酸ガスレーザー法は保険適応がないため、自費での診療になります。

大きさが直径7mmを超えていても、生まれつきある大きなホクロはほとんどが良性のものですので、大きくなったり盛り上がったりしなければ心配ありません。

ほくろ:足の裏の大型のホクロ(色素性母斑)。生まれつきあるものは、大型でも悪性の心配はない。

ほくろ:足の裏の大型のホクロ(色素性母斑)。生まれつきあるものは、大型でも悪性の心配はない。

足の裏はホクロのがんといわれる悪性のメラノーマができやすい場所です。ただし、40代以降で注意すれば良く、若い方の7mm以下の足の裏のホクロはまず心配いりません。良性か悪性か、切らずにある程度判断するために、ダーモスコピーという方法があります。皮膚の表面反射を取り除く特殊な拡大鏡で観察すると、ほぼ判断がつきますのできになるホクロがある方はご相談下さい。

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