メニュー

帯状疱疹

疱疹帯状

【原因】

水痘(水ぼうそう)のウイルスが、脊髄神経の神経根に潜伏していて、疲労時などに再活性化して増殖し、知覚神経を伝って皮膚に達し、小さな水疱が神経の走行に沿って帯状に出てきます。

【症状】

最初、顔や身体、四肢の片側だけがピリピリ痛み、数日して水疱が出てきます。従って最初の神経痛だけの時は診断が難しく、水疱が出て初めて診断されることもよくあります。ただし、1週間以上痛みがあるのに水疱ができない場合は、帯状疱疹以外の原因を考えます。最近使われるようになった迅速診断キットの「デルマクイック」で,水疱から水痘・帯状疱疹ウイルスが検出されれば診断が確定します.

症状がわかりやすいので,最近ではご自身で診断されて来院される方も少なくありません.

【治療】

なるべく早く診断して抗ウイルス薬の内服を開始するのが軽く済ませるために大切なことです。抗ウイルス薬でよく使われるアシクロビル,バラシクロビル,ファムシクロビルなどは腎臓から排泄されるため、腎臓が悪い方や、高齢者では内服量を減らさないと、腎不全を起こすことがあります。最近使われるようになったアメナメビル(アメナリーフ(R))はこのような心配がなく,高齢の方にも使いやすい内服薬です.

皮膚面は非固着性のサージカルパッド(モイスキンパッド®、エスアイエイド®)を当てて保護するだけで十分です。ガーゼは水疱を剥がしてしまうので使わない方が、痛みも軽く、早く治ります。

重症の時は入院の上、抗ウイルス薬の点滴やステロイドの内服を行います。なるべく早く、十分な治療を始めるのが大切です。

【帯状疱疹後の神経痛】

痛みは次第に消えていきますが、痛みがつらい期間は個人差が大きく、2週間程度で気にならなくなる方が多いのですが、ご高齢の方では時には数ヶ月、あるいは数年以上続く方もいます。帯状疱疹後神経痛と呼ばれ、神経障害性の痛みとして、プレガバリン、三環系抗うつ薬などを使います。

痛みが強い場合は初診時に近くのペインクリニックをご紹介し,連携して治療を行います.

【帯状疱疹予防のための水痘ワクチン接種】

近年,水痘ワクチンの定期接種が施行され,水痘に罹患する小児が激減しました.一方,すでに水痘に罹患した成人では,帯状疱疹が増えています.これまで帯状疱疹は「一生に1回だけ」といわれていましたが,この数年,複数回発症する方が増えています.水痘患者が減ったために,日常生活で水痘ウイルスに晒されることがなくなり,免疫の賦活が起こらず,年齢とともに水痘ウイルスへの免疫力が低下するためです.

帯状疱疹発症を防ぐために,50歳以上で帯状疱疹にかかったことのない方に,水痘ワクチン接種が推奨されています.これにより帯状疱疹を発症しにくくなり,発症したとしても軽症ですむことが示されています.当院では50-70歳の方でご希望の方に水痘ワクチン接種を行っています.電話でお問い合わせください.免疫状態に関わらず接種できる「シングリックス」がお勧めですが,2か月間隔で2回接種し,発熱や痛みが2-3日出ます.自費になり費用は1回22,000円(税込み)です.予め受診されてご説明とご納得の上で接種日の予約を致します.診察なしでの電話での予約はお受けしておりません.

HOME

▲ ページのトップに戻る

Close

HOME