特に治療せず経過を見るか,その疾患に応じた治療を行う.
基底細胞癌が最も疑われる場合には,5mm以上離して切除.
血管肉腫はメラノーマより予後が悪い.生検で予後を悪化させるという意見もあるが,早期例では病理組織診断をしないと確定できない場合がある.確実例では生検せず,広範切除,IL-2の持続動脈注射ないしは局所注射,放射線照射を考慮する.
原則として最低3cm離して筋膜上まで切除.
原発巣に腫瘤形成がある場合には予防的リンパ節郭清を行う.
触診や画像診断で明かなリンパ節転移がある場合には,遠隔転移が必発で予後は悪いが,腫瘍量を少なくする目的で郭清を行うこともある.
ダカルバジン(DTIC),ニドラン(ACNU),ビンクリスチン(VCR)を併用するDAVが化学療法として頻用されている.
術前に原発巣の周囲にβ-インターフェロンを局注し,術後にも切除部位周囲に同剤を局注して所属リンパ節へ集積させる治療も試みられている.
β-インターフェロン局注とDAVを併用するフェロンDAV療法の効果が検討されており,stageU患者の予後を改善するといわれている.
部位に応じてなるべく広く(最低5mm)離し,かつ一次的に縫縮可能な大きさで筋膜上まで切除し,病理診断を急ぐ.腫瘍内に切り込まないexcisional biopsyが原則であるが,顔面などで,かつ一次縫縮不可能な大きさの場合にはpunch biopsyも例外的に行われる.
凍結標本でも良いが,早期の表皮内メラノーマ(melanoma in situ)では診断不能のことがあり,きちんとしたパラフィン切片で診断した方がよい.
腫瘍表面の塗沫標本を生のままでホルマリン蒸気で処理し,メラノーマ細胞が大量に産生する5-S-cysteinyl DOPAの蛍光を検出する方法の有用性を説くものもいる.
メラノーマの病理診断がつけば直ちに(2週間以内をめどとする)3.で述べた治療を行う.
メラノーマでなかった場合にはそれぞれの疾患に応じた治療を選択する.