東京慈恵会医科大学皮膚科
上出良一
ほくろのガンであるメラノーマは極めて悪性ということで恐れられていますが,
早く発見すれば完全に治すことができます.
早期発見のポイントを知っておこう!.
周りの人にも教えてあげて下さい
半年以内で急に大きくなり,直径が6mmを越える,茶色から黒色のほくろ!!!
簡単な調べ方 (ペンシル チェック)
鉛筆のお尻の部分を当てて,はみ出す大きさは要注意
−−−−− 目次 −−−−−
- メラノーマについて
- 早期発見のポイント
- メラノーマの典型例とその見方(医家向け)
- 鑑別疾患(医家向け)
- 対処法(医家向け)
※ 疾患の診断と治療については皮膚科専門医の診察をお受け下さい.
※ 画像は教育用にのみお使い下さい.
- メラノーマ(黒色腫)はメラニンを造る細胞であるメラノサイト(色素細胞)由来のガンです.
- メラノサイトは皮膚(表皮基底層,外毛根鞘上部,毛母),網膜色素上皮,脈絡膜,粘膜,脳軟膜などにみられます.
- 従って,メラノーマは皮膚に最もできやすいのですが,そのほかまれに眼,脳,消化管にできることもあります.
- 皮膚のメラノーマは以前からそこにあった「ほくろ」から出てくる場合と,突然何もなかったところから出てくる場合があります.
- ほっておくと
皮膚の深いところまで入り込み、血管を通って体のあちこちへ転移をおこし生命に関わることがあります.
- しかしながら,早く発見し,適切な治療を行えば完全に治すことができます.
- 皮膚の状態は簡単にみることができるので,危ないホクロがどのようなものか知っておくことが大切です.
- No one should die of skin cancer! (A.B. Ackerman)

アメリカでのニーモニック(覚え方)は”ABCD”
- A:asymmetry:非対称性
- B:border:辺縁が不規則
- C:color:色調が不規則
- D:diameter:直径6mm以上
日本では「イロハ」
- イロ(色)
- 全く黒色の場合と,茶色が混っていることもあります.
- まれに一部が自然に治って皮膚の色となっていることもあります.
- 極めてまれに黒色ではない(皮膚色〜紅色)の無色素性メラノーマ(amelanotic
melanoma)があります.
- しこりの周りに墨がにじみでたようになっている場合は要注意.
- 爪の下にできると爪に黒いスジが入ったようになります.
- ハ (幅)
- 直径5mm以下はまず大丈夫.
- 直径6mm以上に数カ月から1年で急に大きくなった場合に疑う.
- 直径7mmを越えるとメラノーマの可能性が高くなる.
- 鉛筆のお尻を当ててみて,はみ出すようであれば要注意.
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当院は特定機能病院ですので,ご来院の際はかかりつけ医やお近くの皮膚科医などからの診療情報提供書(いわゆる紹介状)をご持参下さい.
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作成 上出良一
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