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やけど(低温熱傷を含む)

まず20-30分冷水で冷やします。更なる炎症の拡大防止と、鎮痛が目的です。赤いだけの場合はⅠ度ですが、大抵は遅くても翌日には水疱となります(Ⅱ度 写真1)。水疱は針で小さな穴を開けて、滲出液を排出し、非固着性サージカルパッドを貼ります。最初の2-3日のみ、炎症抑制を期待してステロイドを外用することもありますが、原則、消毒、外用薬は不要です。浅いⅡ度熱傷であれば、2週間で上皮化して治ります。

写真1:熱傷2度:正しい治療で、約で2週間で上皮化。

写真1:熱傷2度:正しい治療で、約で2週間で上皮化。

大人で体表面性の20%%以上、子どもや高齢者では10%以上のヤケドは、念のため点滴などの全身管理のできる病院を紹介します。

最近、湯たんぽでいわゆる低温熱傷(写真2)を起こす方が増えています。なぜ敢えて危険な湯たんぽを使うことが広まっているのか、理解に苦しみます。足が湯たんぽに押しつけられると、血行が悪くなって、熱が逃げることができず、温度が余り高くなく、痛みも余りないこともあって、じっくりと皮膚の深いところまで熱による蛋白凝固が起こります。

低温熱傷

写真2:低温熱傷とその経過

翌朝、ちょっと赤くてヒリヒリしているだけで、まあ大丈夫だろうと放っておくと、2週間くらいして皮膚が黒く壊死を起こしているのがはっきりしてきます。周囲が赤く腫れ痛みが増してこれは大変と、来院されます。黒くなった皮膚は毎日シャワーで洗い、抗菌作用があり、創に水分を与えるサルファジアジン銀含有クリーム(ゲーベンクリーム®)をつけて、非固着性のサージカルパッドを貼ることで、黄色くて柔らかい壊死組織に変えていきます。

適当なところでメスやはさみで壊死組織を取り除きます(デブリドマン)。特に麻酔しなくても死んだ皮膚ですので、簡単にとれます。その後も同じような処置を続け、残った壊死組織が自然に溶け、肉芽という赤い組織が出てくるのを待ちます。特に手術は必要なく、適切な外用処置を続けることで2-3ヵ月で自然に上皮化して治ります。しかし、やけどの深さによりますが、残念ながら長い間うえぼうそうの痕のような瘢痕が残ります。

植皮手術では周囲のつなぎ目が目立ち、また、鼠径部などから皮膚を取りますので、目立たないとはいえヤケドとは別の場所に傷を残すことになりますので、ゴルフボール大くらいまででしたら、自然に治す方が時間はかかりますがきれいです。

繰り返しますが,湯たんぽは絶対にやめて下さい.

 

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